アローダイアグラムとは、作業計画を立てるときに手順を可視化した図のことです。
ITパスポート試験では、「アローダイアグラムの役割」に関する問いか、「作業日数の計算」のいずれかの問題が出題されることが多いです。
アローダイアグラムでは、ノード(作業と作業の区切り)から伸ばす矢印に、作業名と作業日数を記載することで、作業の全体像を把握できます。
上図の場合、作業の流れとして、次の3つの工程に分けて考えることができます。
①A→B→C =(3+3+4)日 = 合計10日
②D→E→F =(2+3+1)日 = 合計6日
③G→H =(5+3)日 = 合計8日
また、アローダイアグラム中の点線部分をダミー作業といいます。
ダミー作業とは、同じノード間の複数経路の作業が記述できないために存在するものです。
点線で結ばれたノード同士は直接関係せず、作業も発生しませんが、ダミー作業を終えないと次の作業が開始できません。
仮に、20人月の開発工数が見積もられたとしても、20人を投入すれば1か月でシステムができ上がるわけではありません。
それは、アローダイアグラムで示すように、ある作業が完結しないと次の作業に移れない、という状態が発生するためです。
アローダイアグラムの問題を解くときに、よく出題されるのがクリティカルパスの問題です。
クリティカルパスとは、作業を完結させるために最も「クリティカル(致命的)」な作業経路を指します。
余裕のない経路を意味し、最早時刻と最遅時刻が等しい経路のことです。
・最早時刻:作業開始日からかぞえて、最も早く作業に取りかかる時刻(タイミング)
・最遅時刻:作業完了日から逆算し、「いつまでに完了していないと遅延するか」が明らかになる時刻
下図の場合、①→②→③→⑤→⑥→⑦の経路がクリティカルパスとなります。
・最早時刻は、ノード①から起算したとき、先頭から順に作業日数を足し上げた時間によって求められます。
・最遅時刻は、クリティカルパスでかかる総時間から、ノード⑦を起点として、逆にたどった経路でかかる時間を減算して求められます。
例えば、ノード④の最早時刻と最遅時刻は、次のように求められます。
ノード④の最早時刻: 作業A+ダミー作業=3日+0日=3日
ノード④の最遅時刻: (クリティカルパスでの総時間)-作業F-作業C =10日-3日-2日=5日
アメリカ海軍がミサイルの開発をおこなう際に 採用された手法らしいですよ!
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