知的財産権とは、人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物には財産的な価値がある、として法律で保護される権利のことです。
著作権と産業財産権に大別されます。
著作権とは、創作者と創作物の価値が守られる権利です。
著作権は創作した時点ですでに発生しており、何かを申請する必要はありません。
万が一、他人の創作物を勝手に複製・利用すると、創作者の告訴によって処罰されます。
一方で特許取得や商標登録をおこなう場合は産業財産権に関する申請が必要です。
著作権で守られるものと、守られないものの事例を知り、試験に向けた対策をしましょう!
●著作権で守られるもの:
創作品(本、音楽、写真など)、取扱説明書、ソフトウェア、プログラム、データベース など
●著作権で保護されないもの:
プログラム言語、アルゴリズム、プロトコルなど
・違法ダウンロード
違法に公開された映像や音楽をアップロード、閲覧、ダウンロードする行為は、刑事罰の対象となります。
注意⚠️「閲覧」だけでも刑事罰の対象です!!
・教育機関での例外
学校などの教育機関で、先生や生徒が授業の一貫で創作物を複製することは、例外として認められます。
ただし、一人ひとりが購入することを前提としたドリルやワークブックでは、この規定は適用されません。
産業財産権とは、特許庁が管理する権利で、著作権との違いは特許庁への申請が必要であることです。
産業の発展を目的とする権利として、次の4種類が該当します。
不正競争防止法とは、企業間で過度な競争がおこなわれないよう、公正な企業活動を保護する法律です。
不正競争防止法で禁止されている行為は、他社に酷似した製品の販売、デザインの模倣(意匠権の侵害)、製品の産地や品質・製造法を誤認させるような表示、営業秘密を盗み悪用すること、などが該当します。
なお、「営業秘密」として認められるには、次の3つの要件をすべて満たさなければなりません。
□秘密管理性:秘密として管理されていること
□有用性 :企業活動に有用な技術や情報であること
□非公知性 :世の中に知られていないこと
どれか1つでも欠けると、営業秘密の要件を満たせず、不正競争防止法による保護を受けられないので注意が必要です。
標準化とは、製品の形状や大きさなどの「規格」を統一することです。
・製品の形状の標準をつくる(または標準に合わせる)ことを標準といい、
・それを文書化したものが規格といいます。
<標準化の例>
・JANコード(バーコードの読取り元のこと)
・QRコード
・ブルーレイディスク など
例えば、iPhone と Android のスマートフォンで比べてみましょう。
それぞれの充電端末が異なるため、iPhone ユーザは Android ユーザ の充電端末を借りることはできません。
一方、QR コードは標準化されているため、iPhone ユーザも Android ユーザも、同じ QR コードから URL を開くことが可能ですね!
フォーラム標準とは、企業が集まってフォーラムを結成し、フォーラム内で 合意して作成された標準のことです。
技術が複雑化し、技術開発速度が速まっている現代では、1つの製品の技術を1社で開発することは困難です。
市場に拡大するのか、見極めかも難しいため、世界中にフォーラム標準の考え方が浸透しています。
例えば、DVD 規格、MPEG 規格(動画ファイルの拡張子)などはフォーラム 標準により決定しています。
今日も最後までブログを見てくださり、ありがとうございました!
次のITすきま教室でお会いしましょう👋
ITすきま教室では講師や講演のご依頼もお受けしております。
YouTubeチャンネル運営のほか、ナレーターや司会業としても活動してきた経験から、分かりやすく満足度の高い講義をご提供します!
解説が分かりやすいと沢山の方からご好評をいただいており、IT資格勉強コンテンツで日本トップの登録者数を集めています。すきま時間を使って勉強して資格合格や成績アップを目指しましょう!
YoutubeチャンネルはこちらX(旧Twitter)で関連用語を3時間に1度つぶやきます!
すきま時間の学習にお役立てください!
ITすきま教室の公式LINEスタンプができました!
ポップなTechnologyをテーマに、
ボケたり、ツッコんだり、使い勝手を意識して
プログラミングの世界を表現しています!