「マーケットの環境分析」では、市場や製品、顧客の分析手法を知りました。ここから先は、市場での具体的な戦い方を知りましょう。シーンに応じて適切なマーケティング手法をとることで、企業の売上アップにつなげます!
目次
マスマーケティングとは、幅広い対象者に商品を流通させるマーケティング手法です。例えば、テレビや交通広告などのマスメディアを利用する手法があります。 その分、競合も類似したビジネスをおこないやすいため、差別化できずコモディティ化(一般化)するといわれています。
ターゲットマーケティング
マス・マーケティングとは反対に、市場から年齢や性別等でターゲットを特定して(絞り込んで)アプローチすることをターゲットマーケティングといい ます。
例えば、ファッションやコスメのブランドは「10代女性」「30代男性」な ど、特定のセグメントをターゲットとすることが多いです。
1to1 マーケティング
1to1マーケティングとは、顧客一人ひとりに合わせたマーケティングをおこなうことです。顧客の過去の購買行動から傾向を導き、製品やサービスを提案するレコメンドもこれに該当します。
例えば、YouTubeやTwitterの広告も、著者とみなさんに表示される内容が異なります。一人ひとりの趣向や行動傾向をもとに、マーケティングがおこなわれているからです。 主にWebマーケティングの領域では、1to1マーケティングが活用されます。
プロダクト・ライフサイクル理論とは、プロダクト(製品やサービス)が世に出て から流行し、衰退していくまでのプロセスを示します。
□導入期:市場に新たな製品やサービスを投入した段階。認知度も購入者も少なく、売上に結び付かないため、まず認知を拡大する必要がある。
□成長期:製品やサービスの認知度が高まり、一気に市場に広まっていく段階。顧客のニーズを満たせると、売上もさらに増える傾向がある。
□成熟期:市場で製品やサービスが広まり、競合他社も参入してくる段階。競合差別化やブランディングを強化し、勝ち残り戦略を立てる必要がある。
□飽和期:市場の伸びしろが減り、リピーターの割合が増加する段階。製品やサービスの改良など、顧客満足度を上げることで対策する。
□衰退期:製品やサービスの需要自体が減り、売上も利益も縮小する段階。競合も減るとともに、売上を立てることも難しくなる。
例えば、現代で「洗濯板」を使って衣類を洗う人はほぼ 見られないように、製品やサービスは、登場しては時代と ともに衰退します。
キャズム理論
キャズム(chasm)とは、直訳すると「溝 」という意味です。製品やサービ スを世の中に普及させる際に発生する“超えるべき障害”という意味で、キャズムを超えられずにビジネスが失敗してしまう例が少なくないことを示した言葉です。
初期市場のあと、キャズムを超えられると、メインストリーム市場に参入できます。
次のような図をイノベータ理論ということもあります。
▼初期市場
イノベーター | 情報感度が高く、新しい商品・サービスに積極的な顧客層。新しいものに価値を感じやすい。 |
アーリーアダプター | 世間のトレンドに敏感で、流行りそうなものを採用するため、インフルエンサーになりやすい顧客層。 |
▼メインストリーム
アーリーマジョリティ | アーリーアダプターの意見に大きく影響を受ける顧客層。 |
レイトマジョリティ | 世の中に商品・サービスが浸透してから購入する顧客層。安心して商品購入したい。 |
ラガード | 最も保守的で、世の中の動きに関心が薄く、流行が一般化してから購入する顧客層。 |
CRMとは、顧客満足度を向上させることで、顧客の製品やサービスへの関係性 を高めて、売上拡大につなげるマーケティング手法です。
ビジネスでは、新規顧客に購入してもらうことよりも、一度でも製品やサービス を利用したことのある顧客のほうが消費行動を起こしやすいという考え方から、顧客満足度を上げることで、さらなる購買行動につなげることができます。
□アップセル:製品を検討している顧客や、以前に製品を購入した顧客に対し、より高額な上位モデルに乗り換えてもらうマーケティング手法。
(例)Amazonの通常会員からAmazonプライムの有料会員になってもらうこと
□クロスセル:製品の購入を検討している顧客に対し、別の製品もセットで購入してもらうマーケティング手法。
(例)Amazonで「コーヒーマシン」を買った人に、セットで「コーヒー豆」や「マ グカップ」などの関連商品を同時にオススメ表示すること
顧客に製品やサービスを訴求する手法について学びましょう📖
□プッシュ戦略:企業から顧客へ、積極的にアプローチして働きかけるマーケティング行動です。
企業側から情報を「押し出す」というイ メージから、PUSHという表現が利用されます。
(例:電話やメールなど)
□プル戦略:顧客から能動的に、製品やサービス、企業情報を知ることで購入につなげるマーケティング行動です。
顧客自身が情報 を「引き出す」というイメージから、PULLという表現が利用されます。
(例:WebサイトやSNSなど)
プル戦略で顧客の行動を能動的に起こすには、広告行動 (テレビCMやSNS広告など)による認知施策により、 広く顧客に働きかけます。
ロングテールとは、販売機会の少ない製品やサービスでも製品数を幅広く揃えることで、顧客総数を増やし、売上全体を大きくする考え方です。とくに、オンライン上の製品販売サイトであるECサイトでの販売は、この考え方のもと、売上を上げているケースが多いです。
例えば、家具を取り扱うECサイトでは、売り場面積を気にせずに商品を取り扱 えます。一方で、街の家具屋さんは、売り場面積の制約があるため、確実に売れる家具を厳選して取り扱う必要があり、欲しがる人が少ない商品は配置できません。 ロングテールとは、販売のプラットフォームをオフライン(実店舗)からオンライン(インターネット)に移すことで、販売機会を大きく広げることを説明するために、よく使われる言葉です。
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