稼働率とMTBF・MTTRの計算

    • 基本情報技術者試験

この記事でわかること

  • 稼働率・MTBF・MTTRが、それぞれ何を表す数字なのか
  • 直列つなぎと並列つなぎで、計算式がどう変わるのか
  • 試験でよく出る3つの出題パターンと、その解き方

稼働率とは「動いていた時間の割合」

システムは、正常に動いている時間と、壊れて修理している時間をくり返します。このうち動いていた時間が全体の何割かを表した数字が、稼働率です。

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この図に出てくる2つの時間には、それぞれ名前がついています。

用語日本語意味覚え方
MTBF平均故障間隔
(Mean Time Between Failures)
故障と故障の間、正常に動いていた時間の平均B は Between(故障の「間」)
MTTR平均修理時間
MTTR(Mean Time To Repair))
故障してから直るまでにかかった時間の平均R は Repair(「修理」)

稼働率は、この2つを使ってこう表します。

稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)

分母の「MTBF + MTTR」は、動いていた時間と直していた時間を足したもの、つまり全体の時間です。式の形を見れば、MTBFが長くなるほど、そしてMTTRが短くなるほど、稼働率は上がるとわかります。

直列つなぎと並列つなぎ

装置を組み合わせたときの稼働率は、つなぎ方によって計算式が変わります。

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つなぎ方どんなとき計算式全体の稼働率
直列全部が動かないと使えないA × B1台のときより下がる
並列どれか1つ動けば使える1 −(1 − A)×(1 − B)1台のときより上がる
※AとBの非稼働率を全体100%から引く

問題文に「少なくともいずれか一方が正常に動作すればよい」とあれば並列、「2台とも正常に動作しなければならない」とあれば直列です。この一文を読み取れるかどうかが、正解と不正解の分かれ目になります。

計算の手順は3ステップ

例題で確認しましょう。MTBFが45時間、MTTRが5時間の装置を2台、直列につないだときの稼働率は?

  1. 1台ぶんの稼働率を出す 45 ÷(45 + 5)= 0.9
  2. つなぎ方を確認する 直列なので、かけ算
  3. 計算する 0.9 × 0.9 = 0.81

ステップ1を飛ばして、いきなりMTBFやMTTRをかけ算してしまうのがよくある失敗です。まず1台ぶんの稼働率を出す。これが鉄則です。

試験での出方は3パターン

パターン問題の形対応
① 用語の意味MTBF・MTTRの説明として適切なものはどれかBは間(Between)、Rは修理(Repair)⚙️
② つなぎ方の計算直列/並列にしたときの稼働率を求めよ1台ぶんを出してから式に当てはめる💻️
③ 改善後の稼働率MTBFを20%改善したら稼働率は何%になるか改善後の数字を出し直してから式に入れる

③は近年よく出ています。「20%改善」は、MTBFなら長くしたいので1.2倍、MTTRなら短くしたいので0.8倍。

どちらの数字の話をしているかで、かける数が変わる点に気をつけてください。

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