この記事でわかること
システムは、正常に動いている時間と、壊れて修理している時間をくり返します。このうち動いていた時間が全体の何割かを表した数字が、稼働率です。

この図に出てくる2つの時間には、それぞれ名前がついています。
| 用語 | 日本語 | 意味 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| MTBF | 平均故障間隔 (Mean Time Between Failures) | 故障と故障の間、正常に動いていた時間の平均 | B は Between(故障の「間」) |
| MTTR | 平均修理時間 MTTR(Mean Time To Repair)) | 故障してから直るまでにかかった時間の平均 | R は Repair(「修理」) |
稼働率は、この2つを使ってこう表します。
稼働率 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)
分母の「MTBF + MTTR」は、動いていた時間と直していた時間を足したもの、つまり全体の時間です。式の形を見れば、MTBFが長くなるほど、そしてMTTRが短くなるほど、稼働率は上がるとわかります。
装置を組み合わせたときの稼働率は、つなぎ方によって計算式が変わります。

| つなぎ方 | どんなとき | 計算式 | 全体の稼働率 |
|---|---|---|---|
| 直列 | 全部が動かないと使えない | A × B | 1台のときより下がる |
| 並列 | どれか1つ動けば使える | 1 −(1 − A)×(1 − B) | 1台のときより上がる ※AとBの非稼働率を全体100%から引く |
問題文に「少なくともいずれか一方が正常に動作すればよい」とあれば並列、「2台とも正常に動作しなければならない」とあれば直列です。この一文を読み取れるかどうかが、正解と不正解の分かれ目になります。
例題で確認しましょう。MTBFが45時間、MTTRが5時間の装置を2台、直列につないだときの稼働率は?
ステップ1を飛ばして、いきなりMTBFやMTTRをかけ算してしまうのがよくある失敗です。まず1台ぶんの稼働率を出す。これが鉄則です。
| パターン | 問題の形 | 対応 |
|---|---|---|
| ① 用語の意味 | MTBF・MTTRの説明として適切なものはどれか | Bは間(Between)、Rは修理(Repair)⚙️ |
| ② つなぎ方の計算 | 直列/並列にしたときの稼働率を求めよ | 1台ぶんを出してから式に当てはめる💻️ |
| ③ 改善後の稼働率 | MTBFを20%改善したら稼働率は何%になるか | 改善後の数字を出し直してから式に入れる |
③は近年よく出ています。「20%改善」は、MTBFなら長くしたいので1.2倍、MTTRなら短くしたいので0.8倍。
どちらの数字の話をしているかで、かける数が変わる点に気をつけてください。
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