目次
前回のプロトコルの動画では、通信プロトコルのデータを受信したときの各レイヤーについて知り、各レイヤーは、それぞれ機能が違い、独立しているということを学びました。
今回は、通信プロトコルの通信の流れを解剖して奥深いプロトコルの世界を、ダイジェストで覗いていきましょう👀
〜プロトコルの通信イメージから掴んでいきましょう。〜
・さて、パソタくんは、大好きなパソコちゃんに、お花をプレゼントすることを思いつきます。
・お花を摘んでそのまま贈ろうとしても、配送業者も受け取ってくれず、受け取ってくれたとしても、お花がつぶれてしまったり、お水のケアもしないと、届いたときには枯れているかもしれません。
お花をつんだら → きちんとお水の処理をして → ラッピングをする
お花が潰れないように箱にいれ → 正しい場所に届くよう、宛先と送信元を書いた伝票を箱に貼る
そして、配達員さんが荷物を受け取り、パソコちゃんの元に届きます。
・パソコちゃんは、さきほどと逆のことをすること、お花を手に取ることができますね!
通信プロトコルも同様に、
・運びたいデータが壊れたりしないよう、正しい形で送ること
・そして、宛先などの運びたいもの以外のデータもまとめて一緒に送る
ための役割を果たします。
通信プロトコルの学習をするときは、このようなイメージが思い描けた上で学習していくと、自分がネットを利用するときのイメージともリンクしやすいです👀
◆通信プロトコルの約束事
それでは、通信プロトコルの各レイヤーで、具体的に何をしているのか階層ごとに見ていきましょう。
今回も、TCP/IPモデルを利用して説明します。
TCP/IP は、世界標準で利用されている、インターネット通信のモデルです。
上の階層から、順に見ていきましょう!
①第4階層のアプリケーション層では、どのアプリケーションを利用した通信かを区別します。
このプロトコルの種類は、
最低限・絶対に暗記していただきたい内容なので、しっかりおさえましょう!
・http: WEBブラウザを利用
・FTP: pdfや、csvなどファイルのやりとり
ファイルトランスファープロトコルなので、ファイルのFと覚えましょう!
・SMTP、POP3: メール配信をするときに利用します。
・DHCP、DNS: アプリケーション通信
ここでの接続機器はゲートウェイです。
規格の異なるネットワークを中継する機器で
第4階層が、端末の近くに位置する出入り口となるから
ゲートウェイとして覚えましょう。
②第3階層のトランスポート層では、ポート番号を使用して どのアプリケーションに渡すべきなのかを判断しています。
(ポート番号は別の回でご紹介!)
トランスポート層のプロトコル、TCPとUDPの仕組みから理解しようとすると難しいですが、TCPは信頼性が高く、
データを転送する前に、コネクションの確立するコネクション型プロトコルと呼ばれ、UDPは、転送前にコネクションの確率を行わない、信頼性の低い、シンプルなプロトコル
コネクションレス型プロトコルと呼ばれることを知っておきましょう。
相手に物を渡すときに、
・「渡しますよ!」と声を掛けて手渡しする方がコネクション型プロトコルで、信頼性が高く、通信コストも高く付きます。
・反対に、物をいきなり投げ渡す方がコネクションレス型プロトコルで信頼性は低いものの、低コストで通信できる、
と、理解しましょう。
接続機器には、ルーター / L3スイッチ があります。
③第2階層のインターネット層では、ノード間の通信を行う機能を提供するために、 IP アドレスを使用して通信します。
第2階層のプロトコル、IPとは、インターネット・プロトコルの略であることから、IPアドレスが利用されている、とみると覚えやすいですね。
接続機器は、ブリッジ / L2スイッチ があることを押さえましょう。
④最後は、第1階層のネットワーク・インターフェース層です。
さきほどの、パソタくん、パソコちゃんの例でいうと、この部分です。
コンピューターは、電気が流れているときを 1 電気が流れていないときを 0 として
0と1の電気信号を送って情報を伝えている、と論理演算の回でもお話しました。
この信号を送る箇所がネットワーク層です。
ネットワークハードウェアが通信を実現するための層で、
物理的に情報を届けるレイヤーです。
代表的なプロトコルは、Ethernet、PPPで、
接続機器は、リピータ、ハブ があることを押さえましょう。
通信プロトコルの分野は、複雑な上に、慣れないうちはプロトコルの名前と特定の機能・役割も暗記する必要があるため、
挫折しがちな分野ですが、理解できるとネットワークの勉強がどんどん楽しくなると思います✨
今日も最後までブログを見てくださり、ありがとうございました!
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